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【中国「GDP水増し」】「公然の秘密」常態化 「旧ソ連型」計画経済に固執、李克強首相も「人為的に操作」と発言

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【中国「GDP水増し」】
「公然の秘密」常態化 「旧ソ連型」計画経済に固執、李克強首相も「人為的に操作」と発言

習近平国家主席(新華社=共同) 習近平国家主席(新華社=共同)

 李克強首相が遼寧省トップだった2007年、中国の国内総生産(GDP)統計について、「人為的に操作されており、参考値にすぎない」などと米政府高官に話していたとの米外交公電を、内部告発サイト「ウィキリークス」が10年12月に明らかにしている。

 中国紙、北京商報などによると、地方政府がGDP統計の水増し報告をする傾向は、改革開放路線が本格化した1985年ごろから始まり、多い年で地方の合算が中央を10%以上も超過した。「公然の秘密が常態化した」と、関係筋は統計問題の根深さを明かす。

 今年秋には5年に1度の共産党大会が開かれ、その前後に党や政府の幹部人事が大きく動くため、地方幹部の「GDP競争」が熾烈を極めた可能性もある。

 根本的な問題は、中国が毎年、政府の成長率目標を定め、いわばノルマの達成を求める「旧ソ連型」計画経済に固執していることだろう。昨年は6・5~7・0%成長が目標だった。

 習近平指導部は20年までに全土の名目GDPと人民の所得を、10年に比べて倍増させるとの“公約”を掲げている。実現には今後も年6・5%以上の成長が必要とされ、今年も3月の全国人民代表大会(全人代=国会)で目標値が発表されるが、国際的に中国の統計数値発表が今後、どこまで信頼されるか不透明だ。(上海 河崎真澄)

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