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帰還望まぬミャンマー難民 民主化の果実なお遠く

1月25日、タイ北西部のミャンマー難民キャンプ・メラで、サッカーをする若者ら 1月25日、タイ北西部のミャンマー難民キャンプ・メラで、サッカーをする若者ら

 ミャンマー国境に近いタイ北西部にある9カ所のキャンプには、ミャンマーの旧軍事政権の弾圧などから逃れた計約10万000人の難民が暮らしていた。アウン・サン・スー・チー氏が政権を率い、「アジア最後のフロンティア」として経済成長に期待が集まるミャンマーの、もう一つの顔を取材した。(メソト 吉村英輝)

 タイ北西部の町メソトから車で約1時間半。最大規模のミャンマー難民キャンプ・メラの集落が山麓に広がる。竹や葉を組んだ粗末な家に、7530家族、約3万9000人が生活する。小、中、高校もあり、自治機能を持つ。

 だが、各ゲートはタイ国軍が警備を固め、外部との往来は原則禁止。特別に許可を得た元難民を介して取材した。内部には商店街もあるが、仕事はほぼない。コメや炭は支給されるが、足りない食材や生活物資を購入するため、すでに海外に移住した親族の送金に頼るケースが多いという。

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、2015年までの10年間で、10万人以上のミャンマー難民が海外に移住。米国の約8万人と、オーストラリアの約1万人がそのほとんどを占める。

 キャンプ内のグランドでは学生がサッカーの試合に興じ、病院では国際組織が衛生対策を実施していた。

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