産経ニュース

中国主導AIIBの開業から1年、人材獲得が難航、融資実務進まず、トランプ政権の動きに関心

ニュース 国際

記事詳細

更新


中国主導AIIBの開業から1年、人材獲得が難航、融資実務進まず、トランプ政権の動きに関心

北京市内のオフィスビルに入居しているアジアインフラ投資銀行(AIIB)本部の入口(河崎真澄撮影) 北京市内のオフィスビルに入居しているアジアインフラ投資銀行(AIIB)本部の入口(河崎真澄撮影)

 【上海=河崎真澄】中国主導の国際金融機関、アジアインフラ投資銀行(AIIB)が北京市で開業して16日で1年が経過した。

 習近平指導部の肝いりで資本金1千億ドル(約11兆4千億円)で57カ国の創設メンバー国を集めて開業したが、融資を決めたのはパキスタン向けなど9件、総額17億3千万ドルにとどまった。当初700人を計画した本部職員数は90人にも満たず、審査や融資実務がなかなか進まないのが背景だ。

 AIIBは昨年12月、中央アジアのアゼルバイジャンで石油パイプライン建設案件に6億ドルの融資を決めた。ただ、この案件も含め9件のうち6件までが世界銀行や日米主導のアジア開発銀行(ADB)などとの協調融資。AIIB単独融資は3件に過ぎず、他の国際金融機関への“おんぶに抱っこ”を続けている。

 先進7カ国(G7)でAIIBに未参加なのは日米のみ。日本とオバマ米政権はAIIBの融資審査の透明性に疑念を抱いていた。

 一方、海外のインフラ建設案件に意欲を見せるトランプ次期米大統領の周辺は、AIIBへの参加に前向きとの報道もあり、新政権発足後の米国の動向が注目されている。

「ニュース」のランキング