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中国空母「遼寧」、海軍力誇示も米との対峙は回避 「次は第2列島線」

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中国空母「遼寧」、海軍力誇示も米との対峙は回避 「次は第2列島線」

航行する中国の空母「遼寧」(共同) 航行する中国の空母「遼寧」(共同)

 中国の空母「遼寧」が母港・山東省青島へ帰還の途に就いた。米本土から西太平洋に向かっている米原子力空母カール・ビンソンを中心にした空母打撃群との“ニアミス”は回避された。今回の航海では初めて本格的な艦隊を構成して西太平洋に進出するなど、一定の運用能力向上をうかがわせたが、同時にその「限界」を示したともいえる。

 初めて尽くしの航海だった。遼寧は先月25日に初めて第1列島線(九州-沖縄-台湾-フィリピン)の宮古海峡を越えて西太平洋に進出し、海軍力の象徴である空母の遠洋展開能力を誇示。台湾の東側を航行した後、南シナ海では殲(J)15戦闘機の発着艦を行うなど、約10日間にわたって訓練を継続した。

 いずれも米国のトランプ次期大統領を牽制する動きといえるが、強硬な対応が取りにくい米政権の移行期を狙って大胆な行動に出た側面もある。中国海軍の能力や軍事プレゼンスには限界があり、米軍との本格的な対峙は避けたいとの本音ものぞく。

 艦載機の数や性能などで大きく劣る米空母との対峙を避けるかのように、遼寧はカール・ビンソンの西太平洋到着前に南シナ海を離れた。西太平洋でJ15の発着艦訓練を実施しなかったのは、「米国への直接的な挑発となるため自制した」(軍事研究者)との見方がある。一連の航海で、高度な技術が求められる夜間の発着艦訓練は行われなかったとみられる。

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