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【ソウルからヨボセヨ】してやったりというより…大魚逸した思い

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【ソウルからヨボセヨ】
してやったりというより…大魚逸した思い

 風雲急を告げる韓国・ソウルを離れ、中国・北京に着任して1カ月近くが過ぎた。

 挨拶回りの中で前任地が話題となり、ある日本人に「してやったりという思いでしょ」と言われたことがある。もちろんその人は、朴槿恵(パク・クネ)大統領の名誉毀損(きそん)の裁判で産経新聞側と朴政権側が激しく争ったことを知っている。だがソウルの大規模デモをテレビで見ていて抱く思いは、一種の挫折感である。

 裁判が始まったのは約2年前。当時から、朴大統領と崔順実(チェ・スンシル)被告や父親の崔太敏(テミン)氏の親密な関係は公然の秘密であり、われわれも取材を試みていた。

 しかしあの頃、朴政権は盤石で、親密な関係に触れるのはタブー視されていて関係者は口を閉ざしていた。

 それが今では、来年の大統領選を前に朴大統領のレームダック化が一気に進み、さまざまな証言が噴き出している。

 このスキャンダルは韓国メディアが特報した。が、旅客船事故当日の「空白の7時間」といった、朴大統領の異常な政治スタイルの問題を提起した産経新聞こそが暴くべきネタだった。大魚を逸した思いである。

 北京で暮らすのは30年ぶりだ。中国も共産党大会を来年に控え、権力闘争が激化しそうな雲行きである。動かぬ山はない-そう肝に銘じ、中国報道に当たりたい。(藤本欣也)

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