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【激震・朴政権】今後、どう混乱を収拾するのか 弾劾に突き進む野党、朴槿恵氏の表明歓迎する与党…合意はほど遠く

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【激震・朴政権】
今後、どう混乱を収拾するのか 弾劾に突き進む野党、朴槿恵氏の表明歓迎する与党…合意はほど遠く

29日、ソウル中心部で朴槿恵大統領の即時辞任を求めて声をあげる人々(ロイター) 29日、ソウル中心部で朴槿恵大統領の即時辞任を求めて声をあげる人々(ロイター)

 【ソウル=桜井紀雄】韓国の朴槿恵大統領が友人の崔順実被告の国政介入事件を受けて事実上の辞意を表明したが、その後も野党は弾劾を進める姿勢を崩していない。朴氏は29日、任期短縮を可能にする改憲もにじませたが、時間稼ぎとの見方も出ている。野党と朴氏が真っ向から対立する構図だが国政の空転の長期化は避けられず、政界の無策ぶりが混乱に拍車を掛けている。

 「一言でいって弾劾を前にした攪乱(かくらん)策で、弾劾逃れのやり口だ」。最大野党「共に民主党」の秋(チュ)美愛(ミエ)代表は29日、朴氏の談話をこう批判し、弾劾訴追案の国会提出を進める考えを強調した。第2野党「国民の党」の朴(パク)智元(チウォン)院内代表も「なぜ責任を取って退くといわず、国会に任せるのか理解できない」と非難した。野党側は任期短縮による退陣表明を時間稼ぎに過ぎないとみている。

 朴氏はこれまで、「憲法に規定がない」と自主的な退陣を拒んできた。大統領任期短縮を可能にする憲法改正には、国会議員の3分の2の賛成と国民投票が必要で、1987年の民主化以降、一度も実現していない。弾劾より厳しい条件を示し、与野党に揺さぶりをかけたとも読み取れる。

 「名誉ある退陣」を求める動きも出ていた与党「セヌリ党」からは、朴氏の表明を歓迎する声が上がった。鄭(チョン)鎮碩(ジンソク)院内代表は「大統領は退陣要求に対する答えを出した」と述べ、野党に「弾劾日程の再検討」を求める意向を示した。

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