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【正論】トランプ当選にみる米メディアの失態 建前の押しつけが米国民の反感を呼んだ 東京大学名誉教授・平川祐弘

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【正論】
トランプ当選にみる米メディアの失態 建前の押しつけが米国民の反感を呼んだ 東京大学名誉教授・平川祐弘

平川祐弘・東京大学名誉教授 平川祐弘・東京大学名誉教授

 マスコミの予測を覆してトランプ氏が大統領に選ばれた。米国メディアの総力をあげてのクリントン氏支持が敗れたこの大逆転が本年最大のニュースだが、目にとまった日本の関連報道は木村太郎氏出席のプライムニュース(BSフジ)だ。

 ≪メディアがおかした大失態≫

 木村氏はトランプ氏当選を前から堂々と予告し続けた。記者生命をかけてクリントン氏落選を想定し公言し続けたに相違ない。そんな報道人であればこそワシントン日本大使館の情報収集能力の責任を木村氏は問えるのだ。

 テレビではデーブ・スペクター氏が負け惜しみを述べまくったが、この米国のリベラルまがいの主張を木村氏は穏やかな口調で論破し、米国メディアの構造的偏向を語った。フェミニストはヒステリカルにトランプ氏を女性関係で非難したが、クリントン氏の腐敗と比べて取るに足らない、片方は国政レベルの問題で深刻さが違う-木村氏にそういわれて、なるほどと肯(うなず)く。メディアの「トランプたたき」に世間は食傷した。だからこそ女性たちも結構トランプ氏に票を投じたのだ。

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