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【仏大統領選】フィヨン氏、ルペン氏の勢い止められるか 「保守回帰」はアキレス腱にも

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【仏大統領選】
フィヨン氏、ルペン氏の勢い止められるか 「保守回帰」はアキレス腱にも

27日、パリで、フランス大統領選予備選で勝利後に演説するフィヨン元首相(ロイター) 27日、パリで、フランス大統領選予備選で勝利後に演説するフィヨン元首相(ロイター)

 だが、現在の国民戦線は当時とは大きく異なる。父親時代は「反ユダヤ主義」だったのが、今は「反イスラム系移民」。度重なるテロの惨事で、国民戦線のルペン氏の「イスラム過激派の国籍を剥奪せよ」との主張は国民に浸透した。

 国民戦線の主張のもう一つの柱は、「単一通貨ユーロ」への反対。「ユーロ導入に潤ったのはドイツだけだ。フランスの産業は破壊された」の主張で、本来は左派票田である労働者層の支持を獲得した。労働者層のルペン支持率は30~50%にのぼるとされ、米大統領選で「怒る白人」がトランプ氏を支持したのと同じ構図がフランスでも進行する。決選投票の相手がフィヨン氏では、特に鞍替えは起こりにくい。

 フィヨン氏は今回こそ「改革」を掲げたが、サルコジ政権で5年間首相を務め、大きな成果を残せなかった。何より、任期中に警察官を1万人以上削減したことは、攻撃材料になる。ルペン氏は予備選後、ツイッターで、「フィヨン氏はイスラム主義と戦わず、治安を守れなかった」と簡単に切り捨てた。

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