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【仏大統領選】フィヨン氏、ルペン氏の勢い止められるか 「保守回帰」はアキレス腱にも

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【仏大統領選】
フィヨン氏、ルペン氏の勢い止められるか 「保守回帰」はアキレス腱にも

27日、パリで、フランス大統領選予備選で勝利後に演説するフィヨン元首相(ロイター) 27日、パリで、フランス大統領選予備選で勝利後に演説するフィヨン元首相(ロイター)

 フランス大統領選は、中道・右派候補にフィヨン元首相が決まり、極右政党「国民戦線」のマリーヌ・ルペン党首(48)の勢いを止められるか否かが最大の焦点となった。

 フィヨン氏圧勝の要因は、国民戦線台頭を意識して、大きく右寄りの政策を打ち出したこと。「公務員50万人削減」「消費増税」に加え、カトリック教徒にもアピールし、地方の保守層票を掘り起こした。

 一方、「保守回帰」はもろ刃の剣だ。大統領選の決選投票で勝つには、左派からも支持獲得が必要。だが、左派系リベラシオン紙(電子版)は27日、フィヨン氏は「公約の一部放棄」をしなければ、左派への支持拡大は無理との論説を掲載した。

 今のフランスは、フィヨン氏の中道・右派、国民戦線が各3割程度の支持率で、どの党も過半数には達しない。オランド大統領の支持率は一ケタ台で、第1回投票での敗退が濃厚。この場合、左派票の行方が決選投票の勝負を決める。

 過去、国民戦線が決選投票に進んだのは一度だけ。2002年の大統領選で、ルペン氏の父の初代党首が、左派候補の乱立に乗じて、当時の社会党ジョスパン首相を破る番狂わせを演じた。だが、この時は現職のシラク大統領が「フランス民主主義の危機だ」と訴え、左派も「極右排除」で団結した。

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