産経ニュース

【検証・文革半世紀 第4部(5)】「毛沢東思想を海外で実践」と左派がドゥテルテ氏を英雄視 思想を毛氏と区別も個人崇拝復活の芽残す

ニュース 国際

記事詳細

更新

【検証・文革半世紀 第4部(5)】
「毛沢東思想を海外で実践」と左派がドゥテルテ氏を英雄視 思想を毛氏と区別も個人崇拝復活の芽残す

 中国の左派や若者の間で最近、にわかに英雄となった人物がいる。フィリピンの大統領、ドゥテルテだ。代表的な左派サイト「毛沢東思想旗幟ネット」の「反帝反修」というコーナーで、連日のように大きく取り上げられている。

 反帝反修は毛沢東時代に流行した言葉で、米帝国主義とソ連修正主義に反対するという意味だ。米国大統領、オバマに対する「地獄に落ちるがいい」といった暴言は特に喝采を呼んだ。

 ドゥテルテの大学時代の恩師、ホセ・マリア・シソンは、文化大革命(文革)中に中国の支持を受けてフィリピン共産党を再建した人物だ。1969年に反政府組織「新人民軍」(NPA)を設立し、「毛沢東思想」を行動指針とし、「米帝国主義とその反動的同盟者に対する農民戦争」を標榜(ひょうぼう)してテロなどを行った。現在はオランダに亡命しているとの情報がある。

 ドゥテルテの反米感情はシソンから影響を受けているとされる。政権発足後、左翼過激派と協調する姿勢をみせ、共産ゲリラと和平協議を行って無期限停戦に合意した。

 中国の左派はこれも歓迎し、「毛沢東思想を海外で実践している人物」だと勝手に決めつけている。

続きを読む

関連トピックス

「ニュース」のランキング