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【検証・文革半世紀 第4部(2)】繰り返す劉少奇の悲劇 特権背に政敵排除へ

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【検証・文革半世紀 第4部(2)】
繰り返す劉少奇の悲劇 特権背に政敵排除へ

 「軍を長年、指導してきたあなた方は、今の腐敗問題に大きな責任がある」

 2011年12月、北京で開かれた中央軍事委員会拡大会議。壇上の同委副主席である徐才厚、郭伯雄を指さして男が突然、批判を始めた。会場は緊張感で凍りついたという。2人は制服組トップで、絶大な権力を握っていたからだ。

 男の名は劉源。当時、軍の補給部門である総後勤部の政治委員を務めていた。習近平指導部発足の約1年前のことで、「習一派が軍粛清ののろしを上げた会議」と位置づけられる。

 徐は14年、郭は15年に汚職などを理由に失脚する。「打虎英雄」ともてはやされた劉源は、「習国家主席の胆力と責任感がなければ、軍は終わってしまう。まずは習主席と党中央に感謝しなければならない。私は小さな仕事をやっただけ」と述べた。

 劉源は文化大革命(文革)中に失脚した元国家主席、劉少奇の四男だ。昨年末に軍を退職したが、習の盟友として知られ、習が推進する反腐敗キャンペーンに積極的に協力した。

 しかし、軍内の政敵を倒すときの劉源のやり方には疑問の声も上がる。事前に多数派工作を行い、会議でつるし上げる。身柄を拘束してから犯罪の証拠を探す。「順法意識が欠如している」との批判もある。

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