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【石平のChina Watch】中国が「詐欺の国」となる日は遠くない オレオレ詐欺や偽証明書の偽造…もはや〝地場産業〟化した「郷」がはびこる国

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【石平のChina Watch】
中国が「詐欺の国」となる日は遠くない オレオレ詐欺や偽証明書の偽造…もはや〝地場産業〟化した「郷」がはびこる国

中国の人民元紙幣。農村ぐるみの詐欺事件が多発している (ロイター) 中国の人民元紙幣。農村ぐるみの詐欺事件が多発している (ロイター)

 遼寧省豊寧県の西官営郷が「詐欺の郷」との悪名をとどろかせたのは、「ヤクザを装う詐欺」の本拠地となっているからである。中国では、遼寧省を含めた東北地方の「黒社会=ヤクザ」が全国的に恐れられており、西官営郷の村民はそれを利用した。彼らは全国各地で「本物の東北ヤクザ」と装い、わざとぞんざいな東北弁を使って人々に恐喝の電話をかけ、お金をゆすりまくっているのである。

 福建省安渓県の長坑郷は、「電信詐欺」と呼ばれる中国版オレオレ詐欺の犯罪基地として名をはせている。もともとウーロン茶の産地であるこの郷は経済低迷で製茶産業が凋落(ちょうらく)したなか、郷民たちは一斉に家族ぐるみ、あるいは村ぐるみの「詐欺産業」を起こしていったのである。

 長坑郷の村々では、郷民たちが数十の詐欺集団を作った。各集団の中では、メールアドレスや電話番号などの個人情報を不法な手段で入手する「情報組」、全国の個人に電話をかけまくる「電話組」、だましたお金を確実に受け取るための「集金組」を作り、日常業務としての詐欺活動を展開している。

 最盛期に、長坑郷から発信されたオレオレ詐欺の電話とメールは一日、100万本以上に上り、全郷住民3万人のうち、1万人程度がオレオレ詐欺の容疑で捕まった前科があるという。まさにその名の通りの「詐欺の郷」である。

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