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【ソウルからヨボセヨ】今そこにある「北の脅威」 韓国内はどこにでも危険がある?

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【ソウルからヨボセヨ】
今そこにある「北の脅威」 韓国内はどこにでも危険がある?

 1996年9月18日未明-。韓国東部・江陵(カンヌン)の日本海沿いを走行していたタクシーの運転手が海岸近くで巨大な物体を発見し、当局に通報した。座礁した北朝鮮の潜水艦だった。工作員ら26人が逃亡、約50日間にわたる掃討戦が始まった。

 「あの運転手は報奨金1億ウォンと新車1台を手にしたよ。私はあの日、別の海岸を走っていたんだ。惜しいことをしたね…」

 先日、現場をタクシーで訪れた際、60代の運転手がそう言って苦笑いした。海岸に全長35メートルのその潜水艦が展示されていた。説明パネルには、スパイ通報時の現在の報奨金が最高5億ウォン(約4600万円)とも記されていた。

 近辺では98年にも北の潜水艦が漁網に引っ掛かる事件が起きている。「危険なのは韓国どこでも同じだよ」。運転手は涼しい顔だが、1年4カ月後の平昌(ピョンチャン)五輪では江陵でもスケート競技が行われる。ソウル市民が北のミサイルに無頓着なのと似ていた。

 そんな運転手が急に口を閉ざしたのは、私がメモを取っていることに気づいたせいだ。バックミラーで様子をうかがっているのも分かる。「まずかったかな」と後悔しても、後の祭り。江陵名物の豆腐料理の店でタクシーを降りた。が、1時間たっても、当局の人間がやって来ることはやっぱりなかった。(藤本欣也)

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