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【社説検証】国連の新事務総長にグテレス氏 手腕への期待で5紙一致 前任者の潘基文氏を厳しく評価した産経・読売

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【社説検証】
国連の新事務総長にグテレス氏 手腕への期待で5紙一致 前任者の潘基文氏を厳しく評価した産経・読売

国連難民高等弁務官時代の2011年、ケニアの難民収容所で、ソマリアから来た難民らに囲まれるグテレス氏(AP) 国連難民高等弁務官時代の2011年、ケニアの難民収容所で、ソマリアから来た難民らに囲まれるグテレス氏(AP)

 産経は、グテレス氏が公聴会で加盟国の質問に歯切れよく答えたと紹介し、「選出過程の透明性が高まった点はよかった」と歓迎した。

 朝日も「初の女性や東欧出身者を望む声もあったが、透明な過程で吟味されたのは前進だ」とし、毎日は「『人物本位』で選出された。改革の成果があったといえるだろう。大国に対するグテレス氏の発言力も高まるのではないか」と見通した。

 「(グテレス氏が)幅広い支持を集めたのは、現職の潘基文氏に対する各国の失望の裏返しであろう」と読売が書いたように、潘氏の力量不足に言及した点でも各紙は共通するが、筆致は大きく異なっている。

 日経は「存在感が伝わってくることは多くなかった」とし、毎日も「外相出身で調整型の潘氏が十分な指導力を発揮できなかった」と述べるにとどまった。朝日は「潘氏については『大国に配慮しすぎ』『指導力に欠ける』との評が拭えなかった」と直接的な表現を避けた抑え気味の論評となっている。

 朝日は、潘氏が新しく事務総長に選ばれる見通しとなった際の平成18年10月7日付社説で「潘氏の国連での勤務経験や豊富な人脈、謙虚な人柄も評価された」「大国に注文をつけつつ、平和実現に奔走する。そんな潘氏の姿を早く見たい」と論じていた。本来なら失望の念を禁じ得ないところだろうが、今回の社説にはそんな色は全く見えない。

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