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【ドゥテルテ・ショック(下)】南シナ海二転三転 国民世論・中国の懐柔両にらみ

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【ドゥテルテ・ショック(下)】
南シナ海二転三転 国民世論・中国の懐柔両にらみ

 式典にいつも1時間以上遅刻して現れ、1時間以上演説する指導者など、すぐ相手にされなくなるだろう。だが例外がいる。直近の支持率調査で86%を誇るフィリピンのドゥテルテ大統領だ。首都マニラで12日行われた、日本が供与した巡視船の就役式も、このご多分に漏れなかった。

 「日本の皆さん、天皇陛下、日本政府に感謝したい」。演説冒頭では「親日家」ぶりを見せたが、話題はすぐ「麻薬撲滅戦争」に切り替わった。熱弁の矛先はやがて米国に向かい、米国との軍事協力見直しなど、持論が繰り返された。

 巡視船供与は2013年に、安倍首相がアキノ前大統領に約束した。全長40メートルの新造船で、18年までに全10隻を供与する。フィリピンの海上警備能力強化を通じ、南シナ海問題で中国を牽制(けんせい)する狙いだった。

 さらに安倍首相は9月の会談で、ドゥテルテ氏に全長90メートルの大型巡視船2隻の供与も約束した。米軍は、南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島海域で中国が造成を進める人工島周辺に艦船を派遣する「航行の自由」作戦を展開中。装備が乏しいフィリピンに大型船を持たせ、米軍と歩調を合わせた活動を可能にしようとの側面支援だ。

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