産経ニュース

【正論】外交落着に近付いた「ハイ・タイム」は遠くに去った 北朝鮮制裁の意味を再確認せよ 東洋学園大学教授・櫻田淳

ニュース 国際

記事詳細

更新

【正論】
外交落着に近付いた「ハイ・タイム」は遠くに去った 北朝鮮制裁の意味を再確認せよ 東洋学園大学教授・櫻田淳

東洋学園大学教授・櫻田淳氏 東洋学園大学教授・櫻田淳氏

≪「小田原評定」は脅威高める≫

 第3は、実は日本である。昨年の安保法制整備を機に日本の安全保障にかかわる議論は、飛躍的に進歩した。とはいえ、こうした「脅威」をあえて除去する政策対応への準備が出来上がっているわけでない。日本が手にしているのは、日本や同盟国に「降りかかる火の粉を払う」対応の態勢であって、「火の粉が降りかかる前に元を絶つ」対応の態勢ではない。

 この議論には、もはや長き時間はかけられまい。関係諸国が「小田原評定」を続けると「脅威」だけが膨れ上がるというのが、北朝鮮に絡む現下の情勢である。

 十余年前、拉致邦人帰還を実現させた小泉純一郎内閣での一時期こそ、北朝鮮に絡む案件の外交落着に近付いた「ハイ・タイム」であったかもしれないけれども、その「ハイ・タイム」は既に遠くに去っている。北朝鮮に絡む案件を扱う難しさが、そこにある。(東洋学園大学教授・櫻田淳 さくらだじゅん)

関連ニュース

【正論】中国とイスラムの暴力での文明争奪戦が始まった 日本は「近代」を蹂躙する勢力と戦え 評論家・西尾幹二

「ニュース」のランキング