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ヒトラー生家取り壊しへ ナチス支持者の「聖地」化を防止

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ヒトラー生家取り壊しへ ナチス支持者の「聖地」化を防止

一部がヒトラーの生家だった建物=2015年3月、オーストリア北部ブラウナウ(共同) 一部がヒトラーの生家だった建物=2015年3月、オーストリア北部ブラウナウ(共同)

 【ベルリン=宮下日出男】オーストリアのソボトカ内相は17日、同国北部ブラウナウに残るナチス・ドイツの独裁者、ヒトラーの生家を取り壊す方針を明らかにした。オーストリア紙プレッセ(電子版)に語った。生家がナチス支持者の「聖地」になることを防ぐのが狙い。

 取り壊しは歴史学者やユダヤ教関係団体の代表らで構成する専門家委員会の勧告を受けた判断。基礎部分を残しつつも、新たな建物を建築した上、「慈善または公的な目的で自治体が使う」としている。今後、必要な立法手続きを進める。

 生家は政府が家主から借り上げ、長年、福祉団体が入居していたが、5年前に退去した後、空き家となっている。政府と家主が利用方法を交渉してきたが、折り合いがつかず、政府は今年7月、強制収用することを決定していた。

 ヒトラーは1889年4月20日、この建物で生まれた。建物をめぐっては、ナチス時代を記憶する博物館や難民のための施設などとして利用すべきだとの意見も上がり、その取り扱いは国内で長年、議論の的となっていた。

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