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中東最強の軍事国家を構築 仏から武器調達に成功 イスラエル・ペレス前大統領死去 

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中東最強の軍事国家を構築 仏から武器調達に成功 イスラエル・ペレス前大統領死去 

エルサレムで行われたイスラエルのペレス前大統領の国葬で、哀悼の辞を述べるオバマ米大統領(AP) エルサレムで行われたイスラエルのペレス前大統領の国葬で、哀悼の辞を述べるオバマ米大統領(AP)

 中東和平への貢献でノーベル平和賞を受賞したシモン・ペレス氏には、全く別の顔があった。イスラエルを「中東最強の軍事国家」にしたことだ。

 1952年、当時のベングリオン首相から国防次官に抜擢(ばってき)された。最大の課題は武器調達。来るべき対アラブ戦争を前に、武器禁輸を貫く米英には頼れなかった。さらに、極秘に核開発を目指した首相は、計画の責任者にした。ペレス氏はフランスに目をつけた。

 仏語はまったく話せず歴史の知識もない。だが、第二次大戦中、ナチス・ドイツに占領されたフランスでは、ユダヤ人に共感する人は多かった。「ある家に招かれたとき、軍高官の夫人が『私も強制収容所にいました』と打ち明けてくれた」と、ペレス氏は後にイスラエルのテレビ番組で語っている。対独抵抗運動の闘士で、収容所帰りの閣僚もいた。

 フランスは50年代、植民地アルジェリアでの反乱に直面し、アラブ民族主義という「共通の敵」も接近を促した。ペレス氏は仏政界に人脈を広げ、ミサイルや最新鋭戦闘機を獲得した。それが67年、第3次中東戦争でイスラエル勝利を決定付け、中東の地政を激変させた。米国が本格支援に乗り出したのは、この後だ。

 56年、スエズ危機での共闘を機にフランスから核協力も取り付けた。ペレス氏は「原子炉だけではなく、ウランも欲しいのだと頼んだ」という。合意を取り付けた後、興奮して「ベングリオン首相に『やりました』と報告した」と明かした。

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