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【シリア情勢】シリア空爆、米露が応酬 安保理会合「公正な調査必要」

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シリア空爆、米露が応酬 安保理会合「公正な調査必要」

 【ニューヨーク=上塚真由】国連安全保障理事会は21日、停戦崩壊の危機にあるシリア情勢を議論するハイレベル会合を開いた。ケリー米国務長官やロシアのラブロフ外相らが出席。会合では、シリアで19日に国連などの支援物資を積んだ車列が空爆を受けた問題をめぐり、米露が激しい応酬を繰り広げた。

 ラブロフ外相は車両が攻撃された問題について、改めてロシア軍やアサド政権軍の関与を否定し、「公正な調査が必要」と強調。攻撃はロシアに責任があるとの米政府の見方を牽制(けんせい)し「テロ犯のリストから複数のグループを除外している」などとし、反体制派を支援する米国の対応を批判した。

 これに対し、ケリー氏は、ロシアのシリア停戦に向けた姿勢に「深刻な疑問を持った」と述べ、不信感を隠さなかった。

 シリアでは米露が仲介し12日に一時停戦が発効したが、米軍主導の有志連合による誤爆とみられる空爆を受け、アサド政権が19日に一方的に終了を宣言。同日には北部アレッポ県で支援物資を運ぶ国連などの車列が攻撃され、米政府がロシアの責任と非難する一方、ロシアは関与を否定するなど混迷を深めていた。今回の会合では、米露が停戦維持に向けて歩み寄れるかが焦点となっていた。

 安倍晋三首相もハイレベル会合に出席、「停戦が危うくなっている状況を憂慮する」と述べ、シリア危機の政治的解決に向けた安保理の結束を訴えた。

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