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【朝鮮大学校 60年の闇(下)】朝鮮労働党幹部、金日成教示を潰す

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【朝鮮大学校 60年の闇(下)】
朝鮮労働党幹部、金日成教示を潰す

「旺載山事件」の韓国捜査資料。北朝鮮の工作機関「225局」の暗躍が記されている 「旺載山事件」の韓国捜査資料。北朝鮮の工作機関「225局」の暗躍が記されている

 副議長は姜に目をかけられ、トントン拍子で出世を果たす。機密情報が漏れることを恐れ、次第に朝大の同期生との付き合いを避けるようになった。1997年、主体思想の生みの親とされた黄長●(=火へんに華)(ファンジャンヨプ)が亡命したときは粛清の危機にあったが、姜が守り抜いたという。

 やがて、姜と、それに盲従する総連幹部は朝大を意のままに操り、金日成ら一族の指示(教示)までねじ曲げるようになる。

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 「ちょっと別室に残れ」

 82年、訪朝した総連議長、韓徳銖(ハンドクス)らが平壌で金日成の接見を受けた後、同席していた労働党幹部はぶぜんとした顔つきで韓らに命じた。腰を抜かすような言葉を金日成が放ったからである。

 「これからは、朝鮮高級学校(高校)から日本の大学へ送り、先端知識を学ばせて人材育成を行い、祖国(北朝鮮)へ貢献させるのがいいだろう」

 総連によって民族教育の最高機関と位置づけられた朝大への進学にこだわらない考えを明らかにしたのだ。神のごとく崇拝してきた金日成の教示は絶対だが、公になれば総連幹部はメンツを失い、組織が潰れてしまうという強迫観念にとらわれた。

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