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【湯浅博の世界読解】米を巡り、互いに利害が一致したときだけ手を結ぶ中露 一方で安倍首相の対露外交は危なっかしく…

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【湯浅博の世界読解】
米を巡り、互いに利害が一致したときだけ手を結ぶ中露 一方で安倍首相の対露外交は危なっかしく…

湛江市に入港した露軍艦を歓迎する式典で整列した中国とロシアの海軍=12日(AP) 湛江市に入港した露軍艦を歓迎する式典で整列した中国とロシアの海軍=12日(AP)

 中露ともに米国を「共通の敵」とみなし、米国の影響力をそぐことを目標とする。ロシアは中東から米国を追い出したいと考え、中国はアジアから米国を追い出したい。互いに猜疑心(さいぎしん)を持ちながら、利害が一致したときに都合よく手を結ぶのは、兵家の常である。

 昨年、地中海の東部で実施された中露の合同演習では、ロシアが併合したクリミア半島のある黒海に、中国が海軍艦船を送り込んだ。ロシアにすれば、中国海軍のプレゼンスでウクライナ危機による国際的孤立を払拭する意味があった。

 プーチン政権はジョージアを侵略し、クリミア半島を併合したうえ、ウクライナ東部ではいまだ重火器を引き揚げない。そして、シリアのアサド政権を空爆で支援する。

 その中国人民解放軍幹部が8月14日、シリアを訪問し、軍事支援を約束していると、英紙フィナンシャル・タイムズが報じた。

 かくて、南シナ海の中露合同演習は、ロシアがこの時の“借り”を返す意味があった。ハーグの国際仲裁裁判所による“クロ裁定”で孤立する中国が、ロシアのプレゼンスによって孤立回避をアピールしたことになる。

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