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【検証・文革半世紀 第3部(6)】青春捧げた農村、2000万人辛酸 安い年金、都会で暮らせず

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【検証・文革半世紀 第3部(6)】
青春捧げた農村、2000万人辛酸 安い年金、都会で暮らせず

チャン・イーモウ(張芸謀)監督(野村成次撮影) チャン・イーモウ(張芸謀)監督(野村成次撮影)

 「党の呼びかけに応じて、青春を祖国の農村建設にささげたが、いまは満足に生活できません…」

 北京の元知識青年らが首相の李克強に宛てた公開書簡の一部だ。中国のインターネット上に出回っている。文化大革命(文革)期、人生で最も輝かしい時代を農村で過ごして都市に戻ったのに、各種の社会保障が十分に受け取れない。

 17歳で吉林省の農村に赴いて約30年間過ごし、北京に戻ったという60代の男性は、吉林省の低い物価水準で算出した額の年金しかもらえない。息子たちの支援なしでは最低限の生活もままならない。「指示に従って一生懸命、働いてきたのに。政府が責任を取るべきだ」と怒り心頭だ。

 平日の午前中、北京市内の民政局の前で請願する老人たちは、ほとんどがこの類いだ。天津、上海、広州などの大都市でも深刻な社会問題になっている。

 習近平政権発足時、彼らは「問題を解決してくれるかもしれない」と一瞬、期待を寄せたという。習や李など最高指導部メンバーの多くも、青年期に農村で下放労働を経験したからだ。しかし、習や李に手紙を送っても返事はないという。

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