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【湯浅博の世界読解】南シナ海問題で待ち受ける「対中非難」や「多国間監視枠組み」 中国が恐れる「国連総会」

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【湯浅博の世界読解】
南シナ海問題で待ち受ける「対中非難」や「多国間監視枠組み」 中国が恐れる「国連総会」

 中国は9月初旬に杭州で開催予定のG20首脳会議と、中旬の国連総会までは「威嚇」と「融和」を使い分ける独善外交で巻き返しを狙う。中国外務省はASEAN関連の国際会議で、南シナ海をめぐる対中非難を封じ、何事もなかったように杭州でG20を迎えたいと考えるだろう。

 中国外交は軍が南シナ海で人工島を造成し、軍事化を図ったばかりに、そのつじつま合わせに奔走している。ハーグの仲裁裁判所のクロ裁定については、外務省が「無効で拘束力がない」と繕い、国防省は「あらゆる脅威と挑戦に対処」と拒否している。

 中国がこのまま裁定を無視して国際社会を敵に回す決意なら「国際秩序に対する破壊者」として高いコストを払わされることになる。

 王毅外相の悪夢は、9月の杭州G20で構成国からボイコットされ、中国抜きのG19が他国で開催されることである。実際に、ロシアがクリミア半島を併合した一昨年、G8がボイコットされて、ロシア抜きのG7がブリュッセルで開催された事例がある。

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