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【緊迫トルコ】エルドアン大統領、大規模粛清 体制確立へ好機 クーデター未遂1週間

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【緊迫トルコ】
エルドアン大統領、大規模粛清 体制確立へ好機 クーデター未遂1週間

 【カイロ=大内清】トルコのクーデター未遂が起きてから22日で1週間。軍・政府内の大規模粛清を進めるエルドアン大統領は、すでに牙を抜くことに成功した世俗主義勢力のみならず、思想的に近いイスラム主義勢力さえも屈服させることで、自身を頂点とした体制の構築に邁進(まいしん)している。

 1923年に共和制を宣言したトルコは、人口の大部分がイスラム教徒ながら、公の場から宗教要素を排する厳格な世俗主義を憲法上の大原則としてきた。その守護者とされてきたのは、法曹界であり、軍だ。

 軍は60年と80年にクーデターで全権を掌握し、97年には同国初のイスラム系政権を退陣に追い込んだ。政治介入の当否は別として、その目的はおおむね、政教分離を原則とする近代的な国民国家体制の護持にあったといえる。

 しかし、今回のクーデター計画で黒幕と名指しされたのは、世俗派ではなく、エルドアン氏が指導するイスラム系与党「公正発展党」(AKP)とかつては密接な協力関係にあった在米イスラム指導者、フェトフッラー・ギュレン師やその支持者らだった。

 エルドアン政権はクーデター鎮圧後、政権転覆計画に関与したなどとして多数の将官を含む軍関係者や判事ら約1万人を拘束。20日には非常事態を宣言し、粛清を加速させる構えもみせている。拘束された将兵や更迭された政府職員らが一様にギュレン師の信奉者であるとは限らず、政権側がこの機に世俗派の排除をも進めている可能性もある。

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