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【緊迫・南シナ海】ASEM首脳会議 日中、水面下で多数派工作の「暗闘」

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【緊迫・南シナ海】
ASEM首脳会議 日中、水面下で多数派工作の「暗闘」

会談に臨む安倍晋三首相(左)と中国の李克強首相(右)=15日、ウランバートル (代表撮影・共同) 会談に臨む安倍晋三首相(左)と中国の李克強首相(右)=15日、ウランバートル (代表撮影・共同)

 15日に開幕したアジア欧州会議(ASEM)首脳会議の舞台裏で、中国が軍事拠点化を進める南シナ海情勢をめぐり、安倍晋三首相と中国の李克強首相が水面下で多数派工作の「暗闘」を繰り広げた。安倍首相は各国首脳と個別に会談し、国際社会と連携して“対中包囲網”を強め、南シナ海を手中に収めようとする中国に一切妥協しない姿勢を示す狙いだ。

 「最終判断(裁定)は法的拘束力を有し、当事国が仲裁裁判所の判断に従う必要がある」。15日午前、ウランバートルのホテル。安倍首相がオランダ・ハーグの仲裁裁判所の裁定について説明すると、メルケル氏は「欧州連合(EU)加盟国で議論している」と応じた。

 安倍首相はEUのトゥスク大統領らと、南シナ海問題を「国際社会の共通の懸念」(安倍首相)であるとの認識を共有した。

 さらに安倍首相はベトナムのフック首相とも会談。フック氏は仲裁裁判所の裁定について「裁定結果は順守されなければならない。法の支配を守ることは地域の安定につながる」と明言した。両首相は7月末の東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議や9月のASEAN首脳会議に向けた連携強化で一致した。

 日本政府は、安倍首相と李氏との会談の詳細なやり取りを直後に発表することは避けている。アジア・欧州各国に対する働きかけに関する発信に重点を置くことで、中国が自制と裁定を受け入れざるを得ない状況を作り出したい考えだ。

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