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米迎撃システム、韓国南部の星州に配備 ソウル首都圏の防御は不能

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米迎撃システム、韓国南部の星州に配備 ソウル首都圏の防御は不能

高高度防衛ミサイル(THAAD)の発射実験=2010年6月、ハワイ・カウアイ島(AP=共同) 高高度防衛ミサイル(THAAD)の発射実験=2010年6月、ハワイ・カウアイ島(AP=共同)

 【ソウル=名村隆寛】韓国国防省は13日、北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対処する米軍の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」を、米韓の合意に基づき、韓国南部の慶尚北道(キョンサンプクト)・星州(ソンジュ)に配備すると発表した。

 THAADは来年末から運用される見通し。韓国国防省は、星州への配備によって「韓国の2分の1~3分の2の地域に住む住民の安全が守られる」とし、原子力発電所や石油貯蔵施設、米韓の軍事力も防御できると強調した。しかし、迎撃射程が約200キロとされるTHAADでは、星州から200キロ以上離れたソウル首都圏の防御はできない。

 米韓両国は今月8日、THAADの配備を発表。これに対し北朝鮮は、配備場所が確定され次第、制圧のための「物理的対応措置」を実行すると表明し、反発している。

 北朝鮮はソウル首都圏から100~200キロの前線にスカッドミサイルを配置しているとされ、ソウルを射程に収めている。米韓両軍では首都圏の防衛には、地対空誘導弾パトリオットを活用する方針という。

 韓国へのTHAAD配備に対し中国とロシアは、高性能のXバンドレーダーで自国の内陸部まで監視する狙いがあるとして、強く反発している。ただ、韓国に配備されるレーダーの探知距離は約600キロとみられ、黄海側から離れた内陸部の星州への配備には、中国の懸念を払拭する目的もうかがえる。

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