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【緊迫・南シナ海】岸田文雄外相「判断は最終的で当事国拘束する」

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【緊迫・南シナ海】
岸田文雄外相「判断は最終的で当事国拘束する」

 南シナ海問題をめぐる仲裁裁判所の裁定について岸田文雄外相は12日、「仲裁判断は最終的であり、紛争当事国を法的に拘束するので、当事国は今回の仲裁判断に従う必要がある。わが国としては当事国がこの判断に従うことにより、今後南シナ海における紛争の平和的解決につながっていくことを強く期待する」との談話を発表した。

 日本政府は、裁判の当事国ではないとして、裁定の直接的な評価を避けている。ただ、政府筋は「ルールが明確になったことはよかった」と述べた上で「各国が国際社会のルールを守ることが大事だ」と強調した。政府は今後、裁定内容を詳細に分析した上で、15~16日に開かれるアジア欧州会議(ASEM)首脳会議などの国際会議の場で、国際法の原則に基づく海洋秩序の維持の重要性を訴える。国連海洋法条約(UNCLOS)の締約国でありながら、裁定を受け入れない中国の“異常さ”を際立たせる考えだ。日本外務省幹部は12日、「あの地域の平和と安定のために今回の判断をどう生かしていくか。これから外交が始まる」と話した。

 中国外務省は12日、仲裁裁判所の判断についての岸田文雄外相の談話に対し「南シナ海問題に介入し、あおるのをやめるよう望む」と批判するコメントを発表した。(北京 共同)

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