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【緊迫・南シナ海】米「対中包囲網」強化へ 軍事拠点化どう防ぐ

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【緊迫・南シナ海】
米「対中包囲網」強化へ 軍事拠点化どう防ぐ

 【ワシントン=青木伸行】オバマ米政権は、南シナ海問題での仲裁裁判所の裁定を受け、中国に外交的解決にかじを切るよう圧力を強める。また、裁定に反発する中国が「力による一方的な現状変更」の動きを強めるのを警戒、米軍のプレゼンスを強める方針だ。

 米国務省は12日、裁定は「フィリピンが、国連海洋法条約に基づく権利の範囲内で行動しているとの判断を下した」と評価。「法的に拘束するものだ。中比双方に義務に従うことを期待する」とし、関係当事国に挑発的な行動を慎むよう訴え、中国を牽制(けんせい)した。

 フィリピンによる申し立てから3年半が経過し、南シナ海の状況は大きく様変わりした。中国は人工島を相次いで建設して軍事拠点化を進め、米軍は前方展開戦力を強化し、「航行の自由」作戦を実施している。

 戦力の前方展開では、アントニオ・バウティスタ基地(パラワン島プエルトプリンセサ)など、複数のフィリピン空軍基地を米軍の拠点とした。ルソン島中部のクラーク空軍基地には、EA18グラウラー電子戦機や、A10対地攻撃機などが配備されている。

 米軍はさらに、南シナ海に原子力空母やイージス艦、強襲揚陸艦などを投入し、B52戦略爆撃機を時折、人工島の周辺空域を飛行させ牽制を強めてきた。

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