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【緊迫・南シナ海】中国が領土に固執するのはなぜか 中華思想2千年の「大一統」の呪縛とは…

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【緊迫・南シナ海】
中国が領土に固執するのはなぜか 中華思想2千年の「大一統」の呪縛とは…

 中国は南シナ海問題への国際司法の介入を一貫して拒み、「古来中国に属する」と宣言した「九段線」内の南シナ海を“中華の領域”と定めて、実効支配を進めてきた。一切の干渉や批判を排してまで絶海の岩礁にしがみつく姿は、伝統思想の強い呪縛を抱えているように映る。

 中国軍のタカ派論客、羅援(らえん)少将は、南シナ海問題に関するこれまでの発言で、「主権問題を論じることは認めない」としたトウ小平の指示を挙げ、国家統一の基礎として「大一統(だいいっとう)」という思想を強調した。

 羅氏は「大一統」の思想を「われわれの領土と主権を分割することを許さない」との意味だと説明。「九段線」の法制化や南シナ海の武装強化を訴えた。

 この「大一統」とは、紀元前に成立した儒教の経典「春秋公羊伝」の言葉で、「一統をたっとぶ」とも読まれる。天子を頂点としたピラミッド型の支配構造を形作るとともに、支配対象である王朝の領土・領海で完全な支配と継承をめざす2千年の統治思想だ。

 南シナ海の存在は前漢の漢籍にも記録されている。その意味では「古来」だが、スプラトリー(中国名・南沙)諸島の領有が、国民党政権下の中国政府で明確な政策課題となったのは1930年代だ。

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