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【緊迫・南シナ海】ASEANは共同声明断念か 中国、カンボジアなど加盟国に分断工作展開

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【緊迫・南シナ海】
ASEANは共同声明断念か 中国、カンボジアなど加盟国に分断工作展開

中国領事館前で抗議デモを行うフィリピンの民族主義活動家グループのメンバー=11日、マニラ(ロイター) 中国領事館前で抗議デモを行うフィリピンの民族主義活動家グループのメンバー=11日、マニラ(ロイター)

 【シンガポール=吉村英輝】東南アジア諸国連合(ASEAN)は、一部加盟国が領有権の主張で中国と対立する南シナ海問題について、結束した対応を模索してきた。だが、中国がカンボジアなどの「親中派」に圧力をかけて分断工作を展開。12日の仲裁裁判所の裁定を受けて発出を検討していた共同声明は、断念に追い込まれる見通しとなっている。

 11日付のシンガポールの英字紙、ストレーツ・タイムズ(ST)は、ASEANが中国に仲裁裁判所の裁定に従うよう求める共同声明は「見込めそうにない」と伝えた。中国による分断工作がその根拠だ。

 ASEANは先月、中国雲南省で開いた中国との外相特別会合で、南シナ海情勢について「深刻な懸念」を表明する共同声明を準備していた。だが、中国の王毅外相が各国外相に独自の「合意案」へ同意するように突然迫り、会合は決裂。共同声明も、中国寄りのラオスが文言の一部に懸念を表明し、カンボジアが署名を拒んだため、「お蔵入り」になったとされる。

 STは、中国と南シナ海の領有権で対立するフィリピン、ベトナム、マレーシアに加え、インドネシアとシンガポールも、裁定を受けた共同声明に代わる自国のみによる声明を、それぞれ出すと見通す。

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