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香港「天安門事件記念館」閉鎖の危機、中国当局の圧力か

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香港「天安門事件記念館」閉鎖の危機、中国当局の圧力か

年内にも閉鎖される見通しとなった香港の六四記念館=2014年6月(河崎真澄撮影) 年内にも閉鎖される見通しとなった香港の六四記念館=2014年6月(河崎真澄撮影)

 【上海=河崎真澄】中国北京市で1989年6月4日に学生らによる民主化運動が武力弾圧されて多数の死傷者が出た「天安門事件」に関する資料や写真などを展示している香港の「六四記念館」が、年内にも閉鎖される見通しとなった。関係者の話で分かった。

 香港の民主派団体が2014年、市民らからの寄付で九竜地区の雑居ビルに「世界初の天安門事件記念館」として開設した。だが、関係者によると、ビル所有者が「目的外使用だ」と主張して立ち退きを求めて提訴。記念館は運営資金が底をつき、退去せざるを得ない事態に追い込まれているという。

 記念館には2年間で延べ2万人が入場。中国本土からの観光客も数多く訪れている。一方で、中国当局は香港の民主派勢力の影響力拡大に警戒を強めており、記念館側は、「ビル所有者による提訴の背後に中国共産党政権からの圧力があった」とみている。

 香港では、共産党体制を批判する書籍を出版、販売した書店の関係者が連続失踪する事件が起きるなど、中国当局の関与が濃厚な政治的圧力や言論への統制が強まっている。

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