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【アジアインフラ銀】台湾が加盟見送り 加盟は中国財務省を通じて行う必要あるとの見解で決裂 「条件受け入れられない」

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【アジアインフラ銀】
台湾が加盟見送り 加盟は中国財務省を通じて行う必要あるとの見解で決裂 「条件受け入れられない」

1月12日、北京のAIIB本部で、開業式典に向けて文字看板を設置する作業員(ロイター) 1月12日、北京のAIIB本部で、開業式典に向けて文字看板を設置する作業員(ロイター)

 【台北=田中靖人】台湾の張盛和財政部長(財務相に相当)は12日、中国が主導して設立したアジアインフラ投資銀行(AIIB)への加盟問題で、AIIB側が示している条件を「受け入れられない」として、加盟交渉が事実上、決裂したことを明らかにした。複数の台湾メディアの取材に答えた。

 報道によると、AIIBの金立群総裁は7日に香港で講演。香港の加盟申請は中国財務省を通じて行う必要があるとし、「台湾の状況も同じだ」と述べた。

 AIIB設立協定の第3条3項は、申請者が主権国家でない場合、「その国際関係に責任を負う加盟国」が同意するか、申請手続きを代行する必要があると定めている。中国政府は台湾を「中国の一部」とみなしており、元中国財務次官の金総裁の発言は、この原則を“代弁”するものだ。

 台湾側は昨年3月、創設メンバーとしての加盟を申請したが、中国側が拒否。馬英九総統はその後も「尊厳と平等」を条件に加盟を求めるとし、中国の習近平国家主席は同11月の中台首脳会談で「適当な方法」での台湾の加盟に言及した。だが、AIIB側は、再申請の必要があるかどうかなどの問い合わせに一切回答していないという。

 一連の対応を受け、張氏は、再申請はしないと明言。加盟問題は「新政権が決めるべきだ」とも述べたが、5月に発足する民主進歩党政権がAIIB側の条件を受け入れる可能性は低いとみられる。

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