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【ベルギー同時テロ】「いつ起きても不思議でない状態しばらく続く」 保坂修司・日本エネルギー経済研究所中東研究センター副センター長

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【ベルギー同時テロ】
「いつ起きても不思議でない状態しばらく続く」 保坂修司・日本エネルギー経済研究所中東研究センター副センター長

日本エネルギー経済研究所中東研究センター副センター長、保坂修司氏 日本エネルギー経済研究所中東研究センター副センター長、保坂修司氏

 犯行声明には名前などの具体的な情報はなく、声明だけでは確実にISが犯人だとは断定できないが、自動小銃や自爆といったパターンはISなどジハード主義組織の基本的な戦術だ。ISが直接命令を下したのか、ベルギーのグループが計画していたものをISが支持したのか、ISの関与の度合いは今後の捜査で明らかになるだろう。

 昨年11月のパリのテロでも、ベルギーは作戦や準備の重要な拠点になっていた。パリの事件の「延長戦」の可能性も考えられる。欧州の中でもベルギーはイスラム教徒の比率が高く、ブリュッセルでは約2割に上るといわれる。とくにモレンベーク地区は失業率が高く、経済的な理由も含めて、多くのイスラム教徒が不満や不安を感じていることは間違いなく、過激思想に傾注しやすい状況がある。

 IS掃討作戦の有志連合に加わる国がテロの標的になることが前提となっており、各国は万全の対策が求められている。パリのテロの容疑者逮捕でベルギー国内の警戒レベルは上がっていたはずなのに、このような事件が起きてしまったのは、警備体制が不十分だったことがうかがえる。

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