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【移民ショック】EUトルコ合意、「容認」から管理・制限に軸足 異例の移民送還措置、実効性は不透明 メルケル独首相「幻想抱いていない」

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【移民ショック】
EUトルコ合意、「容認」から管理・制限に軸足 異例の移民送還措置、実効性は不透明 メルケル独首相「幻想抱いていない」

 【ベルリン=宮下日出男】欧州連合(EU)は18日、密航してきた難民・移民の原則送還でトルコと合意した。無秩序な流入への有効策を打てず、窮地に立たされた末の異例の措置。従来の受け入れ容認姿勢から移民らの管理・制限に大きくかじを切った格好だが、法的問題や実効性に課題は残り、危機収束の「決め手」となるかは不透明だ。

 「特効薬だと考える者もいるだろうが、現実はもっと複雑だ」。18日、トルコと28加盟国の首脳会談で合意にこぎ着けたトゥスクEU大統領は、記者会見で厳しい表情を見せた。

 EUは従来、トルコ・ギリシャ間の国境管理強化で流入を抑え、密航でも難民はギリシャで手続きを行った上で加盟国で受け入れを分担する対策を描いた。だが実際には機能せず、EUは危機感を強めていた。

 これに対し、今回の措置では密入国者をトルコに原則送還し、シリア難民については送還者と同数を同国内の難民キャンプなどから受け入れる。不正規のルートを遮断し、受け入れを正規ルートのみに制限して密航抑止を図る狙いだ。

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