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【インディペンデント紙デジタル化】英新聞業界への波紋大きく…新聞の未来に紙は存在しないのか?

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【インディペンデント紙デジタル化】
英新聞業界への波紋大きく…新聞の未来に紙は存在しないのか?

デジタルに完全移行する英インディペンデント紙 デジタルに完全移行する英インディペンデント紙

 英国の高級紙で初めてインディペンデント紙が約30年に及んだ紙面発行を停止し、電子版に完全移行するとの決定が、長い歴史と伝統を誇る英国の新聞界に波紋を広げている。英国では部数と広告収入の激減から新聞のデジタル化が進み、長期的に完全移行は不可避との見方がある一方、経営者の旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身のロシア人一家が別の夕刊紙の無料化で成功したことから、「新聞の未来はデジタル」と性急に利益を優先させたとの観測も出ている。(ロンドン 岡部伸)

コラムの映画化などで話題に

 英国で最も革新的な高級紙として知られるインディペンデント紙は、1986年の創刊。ルパート・マードック氏が最新印刷技術による制作を始めた同年秋、テレグラフ紙の3人のジャーナリストが保守党、労働党や大企業から独立したリベラル紙として立ち上げた。

 1面に斬新なレイアウトの写真を掲載。不正を追及する調査報道が人気を呼び、創刊3年目の89年に40万部を超えた。個性的記者による連載も話題を集め、ヘレン・フィールディング氏のコラムは「ブリジット・ジョーンズの日記」として出版、映画化され世界でベストセラーとなった。

 しかし、低価格競争に敗れ、経費削減のため2003年には高級紙として初めてタブロイド判に移行。それでも部数減は止められなかった。

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