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対馬の仏像、返還に道 決定から3年、仮処分取り消し可能に カギ握る韓国政府の「決断」

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対馬の仏像、返還に道 決定から3年、仮処分取り消し可能に カギ握る韓国政府の「決断」

観音寺の長崎県指定有形文化財「観世音菩薩坐像」=2013年1月、韓国・大田(聯合=共同) 観音寺の長崎県指定有形文化財「観世音菩薩坐像」=2013年1月、韓国・大田(聯合=共同)

 長崎県対馬市の観音寺から2012年に盗まれ、韓国に持ち込まれた同県指定有形文化財「観世音菩薩坐像」について、韓国の裁判所が韓国政府による日本への返還を差し止める仮処分決定を出してから25日で3年になる。韓国政府が近く仮処分の取り消しを申請できるようになる見通しで、返還に向けた韓国政府の「決断」に日本側関係者は期待する。

 仮処分は仏像が「過去、日本に不当に略奪された」と主張する韓国中部瑞山の浮石寺側の求めに基づき、大田地裁が13年2月25日付で決定。韓国政府関係者によると、差し止めは同26日に執行された。法律上、執行から3年間、本訴訟が起こされなければ韓国政府は今月27日から地裁に仮処分の取り消しを申請できる。

 韓国政府は返還も視野に検討を重ねているとみられるが、韓国政府関係者は「日本への譲歩と取られかねない決断には慎重になる可能性もある」と話す。

 韓国仏教系メディアによると、信徒組織には仏像を浮石寺に「戻す」ことを求める訴訟を起こす動きもある。(共同)

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