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中国で消息絶った米大学生、平壌にいる可能性 北朝鮮の米国人拉致調査、米上下院に決議案提出

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中国で消息絶った米大学生、平壌にいる可能性 北朝鮮の米国人拉致調査、米上下院に決議案提出

 【ワシントン=古森義久】中国の雲南省で2004年8月に行方不明となった米国人青年が北朝鮮へ拉致された可能性があるとして、米国政府に正式調査を求める決議案が10日、米上下両院に提出された。この青年に関する情報は日本側からも提供されており、今後、北朝鮮による外国人拉致の実態解明に向けた本格的な日米協力が期待される。

 10日に提出された決議案は、西部ユタ州選出のリー上院議員ら共和党の上下両院議員8人による共同提案。雲南省の名勝、虎跳渓で消息を絶った同州出身の大学生デービッド・スネドン氏=当時(24)=について、中国当局から当初、渓谷に落ちたと推定されたが、実は北朝鮮工作員に拉致され、平壌で軍の要員らの英語教師をさせられている可能性があるとしている。

 決議案はスネドン氏が北朝鮮へ拉致された可能性がある理由として(1)同氏は渓谷を越えた地点の朝鮮料理店で目撃され、「転落」は根拠がない(2)当時、この地域は脱北者やその支援者の通り道とされ、北朝鮮工作員が活動し、拉致もしていた(3)日本の民間組織から「米国人大学生が雲南省で北工作員に拉致された」という情報があった(4)北で軍の要員に英語を教えてきた米国人チャールズ・ジェンキンス氏が前月に出国し、後任の必要があった-などと指摘。その上で、米国務省や情報機関に北朝鮮によるスネドン氏拉致の可能性を調査し、特に日本や中国との調査協力を進めることを求めている。

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