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しぼむロシア自動車市場、政府は大わらわ 「急成長」の目算外れた海外大手 資源依存の危うさ露呈 

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しぼむロシア自動車市場、政府は大わらわ 「急成長」の目算外れた海外大手 資源依存の危うさ露呈 

 【モスクワ=黒川信雄】ロシアの高度成長を象徴した自動車販売が急減している。2015年は前年比で3割以上減り、16年も縮小が予想される。国際的な原油価格の下落と欧米による経済制裁を受け、高額商品の自動車市場が直撃を受けた格好だ。財政難にあえぐ露政府も、支援策の縮小に踏み切れないなど頭を抱えている。

 欧州ビジネス協会(AEB)の発表によると、15年のロシアの新車販売台数(小型商用車含む)は前年比35・7%減の約160万台だった。ロシアの自動車市場は12年、欧州最大のドイツに迫る293万台に達したが、AEBは16年の販売台数はさらに約7万台減少すると予想。「市場がいつ最終的に安定し、回復に向かうかは見通せない」と厳しい見方を示した。

 ロシアは主要輸出品の原油価格上昇を受け、00年から08年までは年率約7%のペースで経済成長を続けた。自動車市場も1990年代の年100万台規模から急激に成長。300万台に達するのも時間の問題とみられていた。

 露市場の拡大に期待した日本企業も、相次ぎ現地生産に踏み切った。07年にはトヨタがサンクトペテルブルクで工場を開設。マツダは12年に極東ウラジオストクで合弁工場を開いた。

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