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【パリ同時多発テロ】難民に紛れフランスに侵入か 実行犯、地中海を渡る移民の玄関口ギリシャを経由

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【パリ同時多発テロ】
難民に紛れフランスに侵入か 実行犯、地中海を渡る移民の玄関口ギリシャを経由

 【ベルリン=宮下日出男】パリ同時多発テロで、ギリシャ政府関係者は14日、犯行現場から発見されたシリア旅券について、所持者が10月にギリシャに入国していたことを明らかにした。実行犯が中東から欧州に流入する移民・難民に紛れ込んでいた可能性が浮上し、欧州の移民対応に影響を及ぼす可能性がある。

 シリア旅券は自爆した容疑者の遺体の近くで見つかった。ギリシャ側の説明では、所持者は10月3日、トルコ沿岸部に近いギリシャのレロス島で入国を確認。報道ではトルコから渡ってきたとされる。セルビア政府は15日、所持者が7日に同国に入って難民申請していたことを明らかにした。

 旅券所持者とテロ容疑者が同一人物かは捜査中で、ギリシャ側は指紋などの情報を仏側に提供。旅券が本物かどうかも不明。だが、ギリシャは地中海を渡ってくる移民らの玄関口となっており、今年は欧州に入った約81万人中、約67万人が同国に到着した。

 欧州各国は難民を装ってテロリストが侵入する事態を懸念。ポーランドでは近く発足予定の新政権の欧州担当の閣僚が、パリ同時多発テロを受け、EU加盟国で難民申請者を分担して受け入れる対策について「政治的に不可能」と述べ、EUとの合意を撤回する考えも示した。

 一方、欧州連合(EU)議長国のルクセンブルクは15日、フランスの要請を受け、治安対策の協議のため緊急の内相・法相理事会を20日に開くと発表した。

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