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ロシアで食料品価格高騰 欧米からの禁輸で“自縄自縛” 偽チーズも横行

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ロシアで食料品価格高騰 欧米からの禁輸で“自縄自縛” 偽チーズも横行

 【モスクワ=黒川信雄】ウクライナ危機をめぐる欧米の経済制裁に対抗し、欧米各国からの農水産品の輸入を禁じているロシアで食料品の価格高騰や品質低下が深刻化している。国産品を増産し、輸入代替を進めるという政府の方針も、かけ声倒れの実態が浮き彫りになりつつある。

 「わが国の農家にとり絶好のチャンスだ」

 メドベージェフ首相は昨年8月、政府が禁輸措置を決めた直後、農業関係者にそう呼びかけた。輸入品が姿を消せば国産品を自由に拡販できるという理屈だ。

 しかし見通しは甘かった。実際は国産品の流通は増えず、インフレが進んだ。景気悪化やルーブル安で、輸出する方がもうけが出るようになったためだ。

 特に状況が厳しいのは水産業だ。1~5月に極東の漁場から鉄道輸送された魚の量は前年同期より8・4%も減った。プーチン大統領は禁輸による「価格の急激な高騰を防ぐ」と約束したが、露経済紙RBKによると魚類の価格は年初から8カ月で30%上昇した。

 農・畜産分野では、禁輸により一部の野菜や果物のほか、牛肉、乳製品の流通が減っている。増産には新規投資が必要だが、インフレで金利が上昇しているため、生産者は資金の借り入れが困難になっている。

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