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英エリザベス女王が在位記録更新 63年余、ビクトリア女王抜く 「国民に親しまれる王室」築く

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英エリザベス女王が在位記録更新 63年余、ビクトリア女王抜く 「国民に親しまれる王室」築く

9日、英北部スコットランドの鉄道駅に到着したエリザベス女王(ゲッティ=共同)

 【ロンドン=内藤泰朗】英国のエリザベス女王(89)は9日、在位63年216日を数え、大英帝国繁栄の象徴である高祖母のビクトリア女王(在位1837~1901年)を抜き、在位期間が歴代最長の英国君主となった。

 すでに英史上最高齢君主の女王は健康に恵まれ、9日には英北部スコットランドで再建された鉄道の開設式に参列。AP通信によると、女王は「国内外から届いた、心に触れる実に温かいメッセージに感謝します」と述べた。

 英王室によると、エリザベス女王がビクトリア女王の在位期間を抜く9日午後5時半ごろ以降に祝賀式典が行われるが、その在位期間は平坦(へいたん)ではなかった。

 女王が父ジョージ6世の死去により25歳で王位を継承したのは52年2月6日。第二次大戦の傷を残していた時代だった。

 女王は、すでに植民地時代が終わった大英帝国の衰退を目にしながら戦禍からの復興に努め、英連邦諸国や世界各国を積極的に訪問するなど「国民に親しまれる王室」を目指した。

 居城ウィンザー城の火災(92年)やチャールズ皇太子とダイアナ元妃の離婚(96年)、翌年の元妃の事故死など数々の苦難に見舞われ、一時は君主制廃止論すら持ち上がった。だが、これを機に女王は改革に乗り出し国庫からの王室費を削減。若い世代へ情報を発信して、さらに国民に身近な王室に変貌させた。

 キャメロン首相は「女王陛下の無私の奉仕と義務感は激変する英国と世界を安定させる礎石になってきた」と賛辞を述べた。

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