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「大脱走」モデルの元将校死去 生前「(映画は)嫌いだ」と発言

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「大脱走」モデルの元将校死去 生前「(映画は)嫌いだ」と発言

 【シンガポール=吉村英輝】第二次大戦中、ナチス・ドイツの捕虜収容所からの脱走に加わり、スティーブ・マックイーン主演の米映画「大脱走」(1963年公開)のモデルとなった元連合国軍将校で、オーストラリア人のポール・ロイルさんが死去していたことが分かった。101歳だった。豪西部パースの病院で23日、死亡したという。

 ロイルさんの死で、脱走した連合軍兵士76人のうち、生存者は英国人のディック・チャーチルさん(94)だけとなった。

 AP通信が息子の話として伝えたところでは、ロイルさんは、脱走70周年の昨年、映画が「暗く冷たく恐怖に満ちていた現実から乖離(かいり)している」ため「嫌いだ」と話していた。映画では脱走した米兵役のマックイーンがオートバイで逃走したが、「実際には米兵もおらず、オートバイもなかった」と批判していた。

 捕虜76人は、収容所から長さ110メートルのトンネルを掘って脱走した。トンネルを掘る際、ロイルさんは掘った土をズボン下に隠し、看守の目を盗んで庭に捨てる役目を担った。しかし、逃げ切った3人以外は再び捕まり、多くが処刑されるなどした。

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