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【きょうの人】日韓国交正常化50周年記念オペラで李方子妃を演じる声楽家 田月仙(チョン・ウォルソン)さん(57)

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【きょうの人】
日韓国交正常化50周年記念オペラで李方子妃を演じる声楽家 田月仙(チョン・ウォルソン)さん(57)

田月仙さん(水沼啓子撮影)

 日韓国交正常化50周年を記念して、新国立劇場(東京都渋谷区)で9月27日に上演される創作オペラ「ザ・ラストクイーン」の企画、台本、主演を務める。

 オペラは、日本の皇族、梨本宮家から朝鮮王朝最後の皇太子の元に嫁ぎ、戦後は韓国人として韓国の福祉活動に尽くした李方子(まさこ)さんをモデルにした。10年ほど前から温めてきた企画だ。

 東京・立川の在日コリアンの家庭に生まれ、日本の音大に進学するまでは、朝鮮学校で民族教育を受けた。しかし「日本に生まれ、日本がいちばん身近」と話す。幼少のころから、朝鮮半島に伝わる民謡「アリラン」とともに、「赤とんぼ」など日本の童謡もよく口ずさんだ。

 2002年、日韓共催のワールドカップ(W杯)閉会式翌日、小泉純一郎首相主催で、韓国の金大中(キム・デジュン)大統領歓迎公演が首相官邸で開かれた。その舞台で日本の唱歌「故郷」と「アリラン」を披露した。

 「日本の歌と韓国の歌を、自分自身のふるさとの歌、2つの祖国の歌として歌える自分を再確認できた」という。

 在日コリアンとして生きる自身と、「同じように2つの国を祖国とし、日韓の和を求め生涯を貫いた方子妃の姿が重なり、オペラ制作にたどり着いた」。

 方子さんの実像に迫るため、韓国にも足を運び、ゆかりの人から話を聞き、台本に反映させた。

 「方子妃は本当に芯の強い人。夫である殿下が亡くなった後も韓国にとどまり、最後は『韓国のオモニ(母)』と呼ばれるまでになった。方子妃の心の軌跡を舞台で表現したい」

(水沼啓子)

 公演チケットの問い合わせは、電話03・3366・1229、ザ・ラストクイーン実行委員会まで。

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