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【ASEAN外相会議】各国が中国の岩礁埋め立てを批判 議長国マレーシア、一方的行動の抑制を促す

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【ASEAN外相会議】
各国が中国の岩礁埋め立てを批判 議長国マレーシア、一方的行動の抑制を促す

クアラルンプールで開かれた、ASEAN地域フォーラム閣僚会議=6日(共同)

 【クアラルンプール=吉村英輝】マレーシアの首都クアラルンプールで開かれていた東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の一連の会合は6日、閉幕する。一連の会議では、中国が進出圧力を強める南シナ海情勢が主要議題となり、ASEAN諸国や米国からは、中国による岩礁埋め立てへの批判が相次いだ。一方、中国は「主権」に基づく開発行為の正当性を主張。緊張緩和につながる具体策は見いだせなかった。

 最終日の6日は、東アジアサミットの外相会議や、27カ国・地域の外相らがアジア太平洋地域の安全保障問題を話し合うASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会議が開かれた。

 AP通信によると、米国のケリー国務長官はこれら会議で、中国による埋め立て行為への懸念が、各国から示されていると指摘。中国が人工島造成には軍事目的も含まれると認めたことをふまえ、「軍事施設の建設は緊張を高めるだけだ」とし、領有権で対立する各国が軍備増強に走るリスクを警告した。

 その上でケリー氏は、中国を含む領有権を主張するすべての国に、開発行為を中止することで合意するよう提案。フィリピンなどが賛同したとみられる。岸田文雄外相も埋め立て行為に懸念を表明。関係国に海洋における法の支配の重要性を訴えた。

 中国は、当事国以外は南シナ海の領有権問題に介入すべきでないとの立場だ。だがケリー氏は、この海域で「飛行や航行の自由が制限される事態を米国は認めない」と反論した。

 議論を受け、議長国のマレーシアは中国を名指しすることは避けながら、岩礁埋め立てなど最近の南シナ海情勢に言及し、平和と安定を揺るがす「一方的行動」を自制するよう、関係国に促す見通しだ。

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