産経ニュース

「全世界の問題だ」南沙諸島で中国が建設の滑走路初確認、フィリピン大統領が懸念

ニュース 国際

記事詳細

更新


「全世界の問題だ」南沙諸島で中国が建設の滑走路初確認、フィリピン大統領が懸念

南シナ海・南沙諸島にある永暑礁の「滑走路」建設状況を示す衛星写真。上が今年2月、下が3月撮影。下の写真には滑走路とみられる舗装部分が見える。(IHSジェーンズ・ディフェンス・ウイークリー提供・共同)

 【ワシントン=青木伸行、北京=川越一、シンガポール=吉村英輝】国際軍事専門誌IHSジェーンズ・ディフェンス・ウイークリーは16日までに、南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島にあるファイアリークロス(永暑)礁で、中国が滑走路の建設を始めたとする衛星写真を公表した。

 同礁ではこれまで軍港施設の建設などが判明していたが、滑走路の建設作業が確認されたのは初めてとみられる。3月23日に撮影された写真では北東部に長さ503メートル、幅53メートルの舗装部分が見え、3千メートルの滑走路の建設が可能としている。またスービ(渚碧)礁でも、滑走路の建設に着手した形跡があるという。

 ロイター通信によると、同諸島で領有権を主張するフィリピンのアキノ大統領は17日、この海域は主要な貿易航路だとして「地域だけではなく全世界の問題だ」と懸念を表明した。

 一方、中国外務省の洪(こう)磊(らい)報道官は17日の定例記者会見で、「島に駐在する人員の生活条件を改善し、捜索・救援活動や環境保護など国際的な責任よりよく履行するためだ。建設は中国の主権の範囲内で進めている」などと主張した。

「ニュース」のランキング