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ノーベル文学賞受賞の独作家、ギュンター・グラス氏死去

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ノーベル文学賞受賞の独作家、ギュンター・グラス氏死去

ギュンター・グラス氏(AP)

 ドイツの代表的作家でノーベル文学賞を受賞したギュンター・グラス氏が13日、同国北部リューベックの病院で死去した。87歳だった。死因は不明。出版関係者が明らかにした。

 1927年、バルト海の港町ダンチヒ(現ポーランド・グダニスク)郊外で生まれた。幼い頃から創作の才能を発揮していたという。44年、少年兵として招集され第二次世界大戦に参加。米軍の捕虜になった。

 46年の釈放後に詩や戯曲を書き始め、59年に「ブリキの太鼓」を発表、映画化されるなどして反響を呼んだ。99年、ノーベル文学賞受賞。主な作品に「猫と鼠」(61年)、「ひらめ」(77年)などがある。

 捕虜当時、強制収容所のガス室の存在などを信じなかったという逸話があったが、2006年8月、ナチス・ドイツの親衛隊(SS)に所属していた過去を自ら明かした。

 中道左派の社会民主党の党員(後に離党)で、政治的発言が多いことでも知られた。1990年のドイツ統一では西独のコール政権の統一政策に反対したほか、2012年に発表した詩でイスラエルとドイツを批判、物議を醸した。(リューベック 宮下日出男)

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