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伊裁判所で発砲、3人死亡 被告の男、裁判官に不満か

イタリア北部ミラノの地裁で9日、破産法違反(詐欺破産)事件の被告の男(57)が自らの事件の公判中に発砲し、裁判官や弁護士ら3人が死亡、2人が負傷した。男はバイクで逃走したが、警官が身柄を拘束した。政治的背景はないとみられる。
男は3階の法廷で弁護士や共犯の被告らを撃った後、2階にある裁判官の部屋に向かい、裁判官にも発砲した。この裁判官は男の破産手続きに関わったとされ、事件の公判の証人だったという。男は裁判官の証言などに不満を抱いていたとの報道がある。
裁判所の入り口には金属探知機が設置され、銃器持ち込みは難しいが、捜査当局によると、男は偽の身分証明書を提示して裁判官らの専用入り口から入った可能性があるという。(共同)