産経ニュース

【視線】米国の度量と韓国の狭量 ソウル支局編集委員・名村隆寛

ニュース 国際

記事詳細

更新

【視線】
米国の度量と韓国の狭量 ソウル支局編集委員・名村隆寛

ソウル市内の病院で9日、負傷したリッパート駐韓米大使(左)を見舞う韓国の朴槿恵大統(韓国大統領府提供=AP)

 リッパート駐韓米国大使の襲撃事件から3週間が過ぎた。というよりも、まだ1カ月もたっていないのに、ずいぶん前に起きた事件のように感じる。韓国社会に「過去の済んだ出来事」とみなすような空気が漂っているためかもしれない。事件が起きた今月5日、韓国は気まずさに包まれた。やっかいなことが起き、社会全体がうろたえ、慌てたと言ってもいい状況だった。

 中東を歴訪中だった朴槿恵(パク・クネ)大統領は、事件から4日後の9日に帰国し、その足で入院中の大使を見舞った。2006年に暴漢に刃物で顔を切りつけられた朴大統領は当時を振り返り、こう述べたという。

 「(大使と自分は)どうしてこんなに似た点が多いのでしょう。負傷した部分も、同じ病院で2時間半手術を受けたのもそう。当時、医療スタッフが、傷がもうすこし長く深かったら大変なことになっていたと言ったのですが、それも似ている」。また、「私はその後の人生をオマケだと思い、国と国民のために生きていこうと決心しました。大使も今後は国と韓米同盟のために多くのことをしてくださるような気がする。むしろ(襲撃事件は)韓米関係がより近づく契機になったと思う」とも語った。謝罪の言葉があったかは不明だ。

このニュースの写真

  • 米国の度量と韓国の狭量 ソウル支局編集委員・名村隆寛

「ニュース」のランキング