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「アメリカン・スナイパー」主人公殺害犯に終身刑 テキサス州裁、映画ヒットの影響は…

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「アメリカン・スナイパー」主人公殺害犯に終身刑 テキサス州裁、映画ヒットの影響は…

24日、米テキサス州の裁判所に出廷したエディ・ラウス被告(AP)

 【ロサンゼルス=中村将】イラク戦争に派遣され、「伝説の狙撃手」と呼ばれた元米海軍特殊部隊員で、映画「アメリカン・スナイパー」の主人公のモデルとなったクリス・カイル氏を、除隊後の2013年に射殺したとして、殺人罪に問われたエディ・レイ・ラウス被告(27)の判決公判が24日、米テキサス州の裁判所で開かれ、仮釈放なしの終身刑が言い渡された。ロイター通信などが報じた。

 「アメリカン・スナイパー」は戦争映画としては米映画史上、空前の大ヒット中で、米アカデミー賞の作品賞などにもノミネートされており、裁判の行方は全米で注目されていた。

 カイル氏は戦地から帰還後、自ら心的外傷後ストレス障害(PTSD)になった経験を生かし、射撃を通したカウンセリングを施す活動を展開。13年2月、相談に訪れたラウス被告に、友人とともに至近距離から射殺された。

 被告の弁護人は、公判前から「アメリカン・スナイパー」がヒットしており、陪審員の判断に影響を及ぼす可能性を指摘した上で、被告は犯行当時、統合失調症を発症していたとして、無罪を主張。検察側は被告が犯行を綿密に計画していたことを指摘した。

 カイル氏はイラク戦争に4回にわたって派遣された。アルカーイダ系武装勢力の戦闘員ら計160人を狙撃で射殺し、戦地に展開する米軍兵士を援護した。映画の売り上げは22日現在、約3億1960万ドル(約377億1280万円)となっている。

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