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【イスラム国殺害脅迫】インディアナ大 シンノ准教授 「正統性で過小評価避ける」

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【イスラム国殺害脅迫】
インディアナ大 シンノ准教授 「正統性で過小評価避ける」

 中東の紛争に詳しい米インディアナ大のアブドゥルカデール・シンノ准教授は1月30日、産経新聞の書面インタビューで、「イスラム国」が人質の身柄交換を求めた背景には、世界に国家としての認知を促す意図があるとの見方を示した。(ワシントン 加納宏幸)

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 世界各国がイスラム国と対等な形で取引をすることは、彼らが宣言した「カリフ制国家」に正統性を与えることになる。イスラム国にしてみれば、このことによって、潜在的な支援者をさらに自らの側に引き付けることができる。

 イスラム国は、彼らに敵対することの代償を各国に払わせることが重要であると信じているのと同時に、世界に同盟者が必要であり、正統性を得ることは過小評価を避けるための第一歩であると理解している。

 イスラム国は競合関係にある国際テロ組織アルカーイダに先んじようとする行動を取ってきた。だが、最近の動きは、むしろシリアやイラクで敵対するグループに直面する中で自らの利得を守り、長期的な見通しを改善させなければならない-という懸念から、もたらされていると考えた方がいい。

 日本政府への2億ドル(約236億円)の要求から身柄交換への変更は、イスラム国としてはハードルを下げたといえる。2億ドルは現実的な要求というよりも、日本のような国に敵対勢力を支援するのを思いとどまらせる狙いがあった。

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